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「西陣爪掻本綴織:奏絲綴苑」魔法を紡ぐ

2023/05/16

 読書の皆さん

 前回にもご紹介しましたように「奏絲綴苑(そうしつづれえん)」では、つづれ織りの技術に直接触れることができる特別な機会にめぐり合うことができます。

 工房に一歩足を踏み入れると、心地よい機織りの音と天然繊維の香りが優しく迎えてくれます。工房の代表者である綴織職人,平野喜久夫伝統工芸士の指導のもと、機織りの基本を学び、爪掻(つめがき)」という伝統的な技法への理解を深めていただくことができます。

 昔ながらの織機で織る体験は、爪掻(つめがき)の芸術性をより深く理解することができ、忘れられない体験となることでしょう。私たちは、「奏絲綴苑(そうしつづれえん)」の複数の体験の中から、コースター作りとアクセサリー作りを選ぶことにしました。

 このコースター作りは、数百色の中から太い糸を数本選び、それを10cm×10cm四方の大きさに織り上げて、コースターに仕上げるものです。プロのつづれ織りのように自身の爪を使うのではなく、専用の木製の櫛で織りを締めていきます。

 アクセサリー作り体験では、お好みの色糸を13cm×3cmのテキスタイルに織り込み、世界にひとつだけのピアスやキーホルダーに生まれ変わらせることができます。

 糸を織るときの触感と織機のリズムが生み出す落ち着いた雰囲気の中で、芸術の世界に没頭し、何世紀にもわたる日本の職人技との深いつながりを実感することができます。

工房訪問と「西陣爪掻本綴織(つめがきほんつづれおり)」について学びたいという方は、こちらから体験のご予約をお願いします:奏絲綴苑

文・写真提供: Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co)

翻訳・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕