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京瓦 手作りの名匠 淺田晶久氏インタビュー
2022/10/18
あなたの経歴について少しお話しください。どのようなことに影響されて今のお仕事を選択されたのでしょうか?
当時は長男が家業を継ぐという時代でもあり、私自身も家業を継ぐことが嫌ではなかったので、自然に現在の仕事に就きました。又、大学では建築学を専攻していたので図面で作品を表現できる技術も活かすことが出来ました。
現在までお仕事を積み重ねてこられた中で、最も困難だったことは何でしょうか?
仕事が途絶えてしまいそうなこと。自身が続けてきた事業、仕事が自分の代で途絶えてしまう恐れがあることです。
ご自身のお仕事のどんなところがお好きですか?
難しい依頼の仕事をどのようにしようかと試行錯誤を繰り返し、図面で表現し、それらが製品として出来上がっていく様子です。
創作活動でのインスピレーションの源は何ですか?
温故知新:(おんこちしん:Learning new from the past.)
古き昔の建築物や技術をさかのぼってたずね求め、そこから新しい発想・技法・考え方を導き出していくことです。
世の中のトレンド、ここ2・3年続くコロナパンデミックは、あなたの仕事や業界に どのような影響を及ぼしていますか?
コロナ以前からもそうですが、瓦離れがあり、粘土以外の新建材と比較すると施工費が2~3倍高くなり敬遠されています。京瓦の技術は最高の水準に達しています。このことを理解していただくことには時間がかかります。
2023年に向けて読者にどんな願いや励ましの言葉をかけていただけますか?
瓦を屋根材だけではなく、床材、壁面材としての活用を開発中です。また瓦の廃材を細かく砕いた瓦チップもとても有用で可能性を感じています。瓦チップはこれまで、用途が無く破棄されていた廃瓦をリサイクルして作られるものです。
最後にあなたも鬼瓦などを作ってみませんか?
通常、鬼瓦は屋根の端などに厄除けなどで設置されるものですが装飾性にも優れています。おひとつインテリア用として唯一無二の鬼瓦を作ってみませんか?
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インタビュー・写真提供:ブルカヴェツ・アナスタシア (ArigatoCreative.co/jp)
編集・翻訳 : 京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕