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企画イベント「あつまれ!伏見人形」 只今開催中 !
2022/08/09
読者の皆さんこんにちは !
今週も京都伝統産業ミュージアムで開催中のもう一つの企画イベントをご紹介します。
皆さんは、世界最大の閲覧数をほこる旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」をご存知だと思います。千本鳥居でお馴染みの「伏見稲荷大社」が訪日外国人の旅行者からも大変な人気である事は良く知られています。そのお蔭で、今では日本人観光客からも京都市内の観光名所として一年を通して人気のあるスポットとして有名になりました。
でも皆さんは「伏見人形」って聞かれたことはありますか? 「伏見人形」は京都の伏見稲荷大社近くの窯元で守られている京都の伝統的工芸品の一つです。江戸時代後期(1750年~1850年ころ)の最盛期には、伏見街道には多くの窯元が軒を並べ、郷土玩具として多く作られていたと伝わります。
今では寛延年間1750年創業の窯元「丹嘉(たんか)」1軒のみで製造され、その伝統は守り続けられています。全国の土人形の原型とも言える伏見人形は、粘土で型取りし、窯で焼いたのち、胡粉(貝がらを焼いて作った白色の顔料)や岩絵具(鉱石を砕いてつくられた粒子状の絵具)で彩色されています。
訪日旅行を計画されている海外のみなさん。
次の機会に日本へ、そして京都へ、更に伏見稲荷大社訪問を予定されている場合には、窯元「丹嘉(たんか)」を候補としてご検討下さい。季節によって工房での作業の工程・内容が異なりますが、2,000種の型の中から厳選された郷土玩具はどれも、ユーモアに富んだかわいい作品ばかりです。風俗伝説に根ざしたデザインやおもちゃ的なものなど、かわいい作品ばかりです。きっとあなたのお気に入りの伏見人形が見つかります。これまでのお稲荷さん訪問とは一味違った小旅行になることは間違いありません。
京都岡崎、京都伝統産業ミュージアムでは「あつまれ!伏見人形」と題して展覧会を開催しています。
開催期間:2022年7月26日(火)~8月28日(日)*8月23日(火)24日(水)休館
開催時間:09:00~17:00 (入館は16:30まで)
開催場所: 京都伝統産業ミュージアム 地下1階 MOCADギャラリー
入 場 料 : 無料
展示品の一部は会場内でご購入いただけます。夏休みも調度折り返しの残り半分になりました。 ぜひ皆様のお越しをお待ちいたしております。
ж 人形はオンラインショップでもお求めいただく事が出来ます。
文・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕
写真提供:京都伝統産業ミュージアム 岸本倫子