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俊山窯 陶房見学と楽焼・釉薬塗り・焼成体験
2022/11/08
読者の皆さん こんにちは。
俊山窯陶房で、陳列棚や隅々まで所狭しと並べられた陶器の見学が終わった後に、素焼きの焼き物を2つ選んで釉薬をかけ、窯で焼くというプログラムに挑戦することになりました。
私が選んだのは小さな一輪挿しとお猪口です。釉薬は3色用意されていましたが、陶芸絵付け体験が初めての私は、そこはシンプルに、一輪挿しは縦のストライプ、お猪口は凹凸のある水玉で描いてみることにしました。
絵付けを終えたそれぞれの作品は、電気窯の中に15分ほど入れられました。はたして実際にどのように焼成されるのか、そして私のつたない模様がその過程でどのようなものになるのか、待ち遠しくて仕方がありませんでした。
今回は俊山窯の焼成体験と聞いて、まさか自分の作った陶器が文字通り火にかけられるとは思ってもいませんでした。それは予想外の嬉しいサプライズでした。こちらの窯元での楽焼き体験では、窯の中で熱くなった陶器を取り出し、おがくずを上からまぶすことになります。陶器が高温のため、おがくずが燃え上がり釉薬に更に銀色の美しい輝きを加えてくれます。その後はバケツの水で冷やし、しっかり水洗いして不要な黒いススを洗い流します。高温の窯を扱うのは非常に危険で、緊張の瞬間でもあり、陶器の取り出しは熟練した職人さんにお任せです。チャレンジ精神をもって、おがくずを丁寧にまぶしてみるパートはぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
自分の手で描いた素焼き陶器を焼成した出来上がりは、とても満足のいくものになりました。私はいつも一点物の陶器を集めるのが好きで、この2つの作品は私のお気に入りのコレクションに加わることでしょう。そして前回の記事でもふれましたが、完成品が発送されるのを1-2ヶ月も待つこともなく、プログラムの最後に持ち帰ることが出来てしまうのです。
京焼・清水焼の陶房見学・体験はこちらからご予約ください。☞俊山窯
文・写真提供:ブルカヴェツ・アナスタシア (ArigatoCreative.co/jp)
編集・翻訳:京都伝統産業ミュージアム佐藤裕