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株式会社 渡文・織成舘 西陣織 手織り体験
2022/09/13
読者の皆さん こんにちは!
今週も引き続き「株式会社 渡文」さん訪問の記事をご紹介します。今回は更に西陣織の伝統工芸士になりきって、自分だけの絹織物作りに挑戦してみましょう。
【オンラインプラットフォーム】で予約すると、2種類の体験が選べるようになっています。
プラットフォームからの西陣織工房訪問プログラムで、短時間(約45分)のコースを選択すると、織成舘の見学後に、職人の仕事場を見たり、職人さんとの質問の時間や、ショッピングが楽しめます。また、さらに西陣織の文化・世界に深く触れ、理解されたいと思われる方には、約120分の手織り体験にも挑戦していただく事ができます。
綺麗に整頓され、多くの色合い・濃淡の絹糸のフォルダーの中から、10〜12色くらいの絹糸を選ぶことから始まります。お話によれば、ここが肝のパートだそうで、どれも華やかなので色選びに時間がかかってしまう人が多いとの事でした。ここで時間のロスをしてしまうと、実際の機織り体験のための時間を使ってしまうことになるので注意が必要です。楽しい時間というものは、あっという間に過ぎてしまいますよね。
この絹糸は、今年の初夏に訪ねた「織匠平居」工房で見たものとは違い、ふわふわとボリュームがあり、触ってみると、とてもしっとり気持ちの良いものでした。
私たちが使用できる織機は小型で、プロ仕様の大きな織機とは違い、威圧感がなく、初めて織物を体験するのにはぴったりです。杼(ひ)の通り道となる糸と糸の間を開けるペダルが2つあり、足で左右に交互に踏み込んで動かします。自分で全体の動き・リズムをつかむのが次の肝になる部分です。この感覚・リズムがつかめると、あとは力みが抜けてスムーズに織ることが出来ます。
私は織機と向き合った結果、長さが約30cmの織物を織ることができました。幅が31~32cmですから、ほぼ正方形の織物を織って持ち帰ることができました。でも、人によって織るペースが違うので、作品の長さにはバラツキがあるかもしれませんね。また、長めの作品(テーブルランナーなど)を織りたい場合は、予約時にその旨を伝えると、追加料金で織機での作業時間を延長してもらえることも出来るそうです。
織成舘で京都西陣織の文化を学びたいとお考えの方は、こちらから体験のご予約をお願いします。
文・写真提供:ブルカヴェツ・アナスタシア (ArigatoCreative.co/jp)
翻訳・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕